Painful leg and moving toe syndrome

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知っていれば一発診断、ただ原因は?

Painful leg and moving toe syndrome

Painful legs and moving toes (PLMT) は、疼痛と非律動的な反復性の運動を足趾に認める稀な運動異常の症候群です。

正確な病態生理は不明ですが、痛みの程度は個人差が大きく、持続的な不快感から激しい痛みまで様々です。痛みを主訴に来院され、足を見てみると、微妙に動いているんです。
https://youtu.be/4KTJgxG0jWs

もちろんわざとではありません。本人も「勝手に動くんです」とおっしゃります。この動画では非同期性で,伸展,屈曲(間欠的に外転も伴う)からなる両足趾の動きが見られ、PLMTの典型例と思います。

特段、新規性のあるわけではないですが、せっかく撮った動画なので論文投稿しました。

Just a moment...

通常のjournalではまず通らないと思ったので、以前から気になっていたcureusというjournalに投稿しました。もちろん査読はあるんですが、新しい論文のプラットフォームだなと感心しました。

PLMTの原因

PLMTの原因は様々ですが、PLMTは女性に多く(66%)、発症年齢は24~86歳とされます。

PLMTの危険因子としては、末梢神経障害、外傷の既往、神経根症などが挙げられますが、原因としては特発性の症例が多いとされます。

本症例はMRIで軽度の神経根症(L5)を認めましたが、この所見は一般の高齢者にもよく見られるものでもあるので、本症例における因果関係の立証は困難でした。

心因性との鑑別

考察でも触れていますが、いわゆる心因性の運動異常のパターンは

1)常同性が乏しい、2)attentionで症状が変動、3)pseudo paresisを伴う、4)複数の分布とパターンの動作が混在する、などの特徴であり、本例はいずれもありませんでした。

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