2017-03

パープルデイ

パープルデイに思うこと -てんかんの歴史と誤解と理解-

毎年3月26日はパープルデイ(Purple Day)です。 パープルデイは、てんかんに対する正しい理解を目的とした国際的な啓蒙・啓発キャンペーンです。 「てんかん」に対する「正しい認識・理解」を社会は必要としていますが、残念ながら、未だ充...
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自己免疫性てんかんのスクリーニング 診断スコアリング

過去の記事にも提示しましたように、自己免疫性てんかんは注目されており、てんかん診療において今後もますます重要となることは明らかです。 <なぜ臨床的に重要なのか> ・ 「難治てんかん」「原因不明てんかん」の中に潜んでいる可能性があ...
脳卒中学会

脳卒中学会 2017 てんかん関連

3月16日から19日の4日間、大阪にて脳卒中学会総会(stroke 2017)が開催されました。 脳卒中の合併症には、「けいれん」、「てんかん」(急性症候性発作や、症候性てんかんなど)がありますので、脳卒中領域においても臨床てんかんは重要...
発作分類 2017

最新の発作分類 2017 非専門医が把握したいこと

ILAE(International League Against Epilepsy: 国際抗てんかん連盟)は、新しい発作分類案を提言しましたので紹介します。 <そもそもなぜ発作分類が必要?> 理由1) てんかん(分類)の診断には、まず発作...
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「難治てんかん」 定義、てんかん専門医への紹介タイミング

難治てんかんについてです 一般に、てんかんは一種類の抗てんかん薬の内服治療により、約7割の方は発作が消失(5年の発作寛解)しますが、残りの2−3割は寛解せず、その一部は難治の経過となることが知られています。 では、難治性てんかん(refra...
てんかん治療

“3倍ルール” 発作頻度の事前予測、治療効果の判定

抗てんかん薬(AED)での治療を開始する場合、その治療効果判定は適宜必要となります。 糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病と異なり、てんかんの場合は、血液検査での有用な指標はありません 脳波は鋭敏な検査ではあるものの単独での効果判定を行えるだ...
自己免疫性てんかん

自己免疫性てんかん 分かっていること、分かっていないこと

自己免疫性てんかんは、近年注目されています。 ・ 抗てんかん薬(anti-epileptic drug:AED)のみがてんかんの内科的治療の唯一の治療方法 ・ AEDで難治となる症例の場合は、てんかん外科治療を検討する というのが、従前のて...
代謝性脳症

肝性脳症の脳波(三相波)と転機

脳波における三相波の知名度は高く、古典的には肝性脳症で見られる特徴的な脳波所見とされます。 医師国家試験の受験の際には、三相波=肝性脳症と覚えていたのを記憶しますが、臨床的には三相波はあらゆる代謝性脳症(肝不全、尿毒症、感染症など)で見られ...
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