顎が外れ気が付く「てんかん発作」

顎関節の脱臼とてんかん発作:
てんかん発作を実際に目撃することは多くありません。そのため「発作後」の症状が診断には重要なこともしばしばあります。つまり発作後の状況から、発作があったかどうか、あるいは「てんかん発作かそうでないか」などを類推します。
発作後の症候のreviewがEpilepsiaから出ていました。
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例えば、発作後の症状で言えば「トッド麻痺」などは有名です。けいれん発作の後にけいれんした場所に脱力がしばらく遷延します。発作後の一過性の機能低下の遷延を反映します。
言語野であれば、発作後失語が遷延します。
また自律神経系の症状もしばしば見られます。流涎や頻脈など。
脳波でいうと、発作時から発作後までの時間的な変化は以下のようになります。
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つまり、発作時脳波変化が終われば、一旦、背景は抑制され、その後にbaselineまでじわじわと戻っていきます。
このbaselineまでの回復過程に時間がかかれば、何かしらの一過性の症候が出るのです。
時間軸でいうと以下のように、発作後の機能障害は数時間単位で持続します
発作後の精神症状は日単位で持続することもあります
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発作後の症状では、舌咬傷も重要な所見なので、必ずチェックしましょう。
また、顎関節の脱臼が発作の存在を示す根拠となることもあります。夜間に発作があった場合には顎が外れて目が覚めるというパターンもあり得ます。
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脱臼の整復をしたのちに、てんかんの抗てんかん薬による発作の予防で、さらなる脱臼の再発を予防するということになります。
Epilepsia. 2020;61:1045–1061.
BMJ Case Rep 2020;13:e239499.
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