ミダゾラムに続いてジアゼパムの点鼻薬:安全性と薬剤の血中濃度の推移の検証(phase 1)
ミダゾラムやジアゼパムはベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬で、特に発作時対応・鎮痙のために用いられる汎用薬です。救急診療、入院患者対応などでも欠かせない薬剤です。ミダゾラムの点鼻薬に関する論文を以前紹介しました
http://r6eddish.blog.fc2.com/blog-entry-67.html
今回はジアゼパムの点鼻薬に関する第Ⅰ相試験の結果が示されました。
吸収促進剤を用いることで血中濃度の立ち上がりは悪くなく、bioavailabilityの変動は注腸よりも鼻腔内投与で小さい結果でした。
また鼻粘膜への損傷はなく、傾眠の副作用はあったものの(約5割)、経口摂取や注腸投与(約8割)より頻度が少ないものでした。
けいれん発作中に、点滴ルートを確保することはしばしば困難で、危険でもあります。
もちろん発作中に経口内服は困難で、あるいは発作後であってももうろう状態にあるため経口内服は困難です。
注腸よりもアクセスがより簡便な点鼻は理想的であり、その薬効の迅速性と安定性が今回示されました。
将来の治療薬として、さらなる検証が期待されます。
Epilepsia. 2020;00:1–10.
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