意外と短い、てんかん発作
てんかん発作ってどのくらい持続するかご存知ですか?
もちろん発作のタイプによって違いますので一概にはいえませんが、ポイントとしては「そんなに長くない」です。
けいれん発作の体感時間
けいれん発作を目の当たりにした経験のある方はわかると思いますが、初めてみると「とても長く」感じると思います。救急車はまだか?と
実際のけいれんは1分も続かないことが多いのですが、何分くらい持続しましたか?と後日の外来で問診すると、「5分くらいは、、、」と答えるケースも結構多いです。
ただよく考えると5分間もずーっとけいれんしている状況は結構長いですよね。もちろんてんかん重積状態であればあり得ることですが。
また5分くらいと回答された方も、冷静に考え直すとやっぱりそんなに長くはなかったかもと答えを修正されることもしばしばあります。救急要請して、救急隊が到着するまでに数分程度だったことを考えると、逆算でどの程度で発作が止まったのかもわかるでしょう。
発作の持続時間に関する論文
今回の論文では発作型に応じた発作の持続時間の違いを視覚的に伝えてくれます。臨床での感覚とかなり近いので、とても納得です。
簡単にまとめると
・全般てんかんのGTCS:1分ちょっと
・二次性全般化:2分弱
・意識減損発作(FIAS):中央は1分前後だか振り幅が大きい
そしてPNESでは数分以上という際立って長い持続時間を呈しています。ダラダラと長くつづく発作はやはりPNESを疑う必要があります。
Reference
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/epi.17492
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