てんかん発作を誘発し得る薬剤

薬剤誘発性発作
てんかん患者の初発発作は大発作(全身けいれん)で発症することがしばしばありますが
大発作=てんかんではありません。
救急搬送される初回のけいれん発作では、急性症候性発作の鑑別をまず要します。
その鑑別において、脳卒中の除外は当然ですが、薬剤誘発性発作の可能性も検討する必要があります。
けいれんを引き起こし得る薬剤(けいれん閾値を低下し得る薬剤)は多岐に渡りますので、
臨床医は、表に示すような薬剤の一覧を把握しておく必要が有ります。
発作誘発し得る薬剤の一部を記載しています。
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気管支拡張薬のテオフィリンなどは、その代表格で、広く周知されています。
抗菌薬や向精神病薬も比較的有名と思います。『発熱+ニューキノロンの一部+NSAIDs』の組み合わせでのけいれん発作など有名ですね。
これらの薬剤について、知っていれば、
発作時の鑑別に有用というだけでなく、薬剤に関連した発作(医原性)を回避することにもなりますので大変重要です。
高齢者てんかん・けいれんは、頻度も高く、日常診療や救急の場で救急の場で日々遭遇すると思います。
認知症(萎縮脳)自体が、てんかん発作のリスク因子にもなりますし、抗認知症薬が加わることでさらに発作閾値へ影響します。
そのため、認知症患者で抗認知症薬内服中で、かつ発熱などあれば、誘発性発作のリスクが非常に高まると考えられます。
発作が2回あったから=てんかん
ではありません。薬剤が原因として背景にあった場合には、誘発性発作が複数回生じることもあります。
references
Jane G Boggs. Seizures and epilepsy in the elderly patient: Etiology, clinical presentation, and diagnosis. In : Timothy A Pedley, Kenneth E Schmader, eds. Up To Date, 2014
American epilepsy society;
https://www.aesnet.org/sites/default/files/file_attach/ClinicalResources/PracticeTools/MedsthatProvokeseizures/drugsthatcancauseseizuresup72009.pdf
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