慢性硬膜下血腫とけいれん発作:臨床神経学最後の冊子媒体論文

慢性硬膜下血腫とけいれん発作:
https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/054110869.pdf
硬膜下血腫は高齢者でしばしば遭遇する病態で、脱力、頭痛、めまい、歩行障害、意識障害などその臨床像は多様ですが、ときに「けいれん発作」を呈することもあり注意が必要です。この硬膜下血腫はCT画像上様々なパターンがあるのですが(写真1枚目)、その中でsulcul hyperintensityを呈する場合(写真1枚目のF)にはけいれん発作のリスクが高い、ということを2014年に臨床神経学(日本神経学会の機関誌)に報告していたのですが、その当時の雑誌が出先の病院医局の雑誌棚に置いてあったので驚きました。
34343434fwr.png
本論文は1000例以上の硬膜下血腫の画像を評価し、けいれんとの関連性を検証したものです。sulcul hyperintensityは血腫内の血液成分が脳溝内に染み込んだ可能性を示唆するもので、皮質興奮性に影響を与えている可能性があると考えます。
wefw4wgw.png
この臨床神経学は2014年12月で冊子媒体は廃止し完全電子化しており、この2014年12月号は最後の冊子媒体ということになります。そのような最終号に論文が採択されたことは当時嬉しかったのを覚えています。
IMG_1984.jpg
★★脳波の推薦テキスト★★
『脳波判読オープンキャンパス(診断と治療社)』
・図書の詳細はこちら
・アマゾンでの購入はこちら
↓↓↓
71BwgFchlvL.jpg
本書の特徴はこちら
↓↓
sssssfgebwr.jpg
【てんかんテキスト】
南江堂より、これまでにありそうでなかった分かりやすい「てんかんのテキスト」が今月発売となります。タイトルは「てんかん、早わかり! 診療アルゴリズムと病態別アトラス」です。私も執筆と編集協力でお手伝いさせていただきました。
Amazonにて先行予約が可能となりました
【Amazon.co.jp】
【脳波判読ハンズオン:動画コンテンツ(初学者向け)】
https://www.youtube.com/channel/UC8fQhXxMaey6Bm80ZHGm-ig
【毎週月曜日に開催しているウェブでの脳波勉強会】
参加希望はこちらをご参照ください。
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村
にほんブログ村 病気ブログ てんかんへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました