てんかん各論

重積発作

重積発作の治療は急げ!(10分以内の治療開始)

てんかん重積状態の話 重積(SE:status epilepticus)とは 「発作がある程度の長さ持続するか,または短い発作でも反復し,その間の意識の回復はないもの」と定義される. 従来はその持続時間は30分以上とされていましたが,SEに...
脳卒中後てんかん

脳梗塞後のてんかん発作の予測 SeLECTスコア

<脳卒中後のけいれん・てんかん> 脳卒中後のけいれん発作(てんかん発作)の管理は重要課題です。 高齢化に伴い脳卒中患者は増加しており、また近年の脳卒中急性期治療の治療成績の進歩に伴い、いわゆるstroke survivorが増えており、脳卒...
高齢者てんかんの特徴

「高齢者てんかん」は珍しくない

高齢者てんかんの話です てんかんは「あらゆる年齢層において発症する最も頻度の高い慢性の神経疾患」の一つです. つまり、生まれた時や幼少期に「てんかん」がなかった方でも、30代、40代、あるいは80代であっても、どの年齢になっても新たに「てん...
不随意運動(てんかん学会2017)

ミオクローヌス(Positive myoclonusとNegative myoclonus)

てんかん学会に参加してきました。 初日(11/3)前半は、 ・グリアとてんかん(シンポジウム) ・Precise Medication in Epilepsy(特別講演) ・Pathophysiology of cortical myocl...
West症候群

神経内科が診るWest症候群

West症候群(ウエスト症候群)についてです 私を含め、てんかんは神経内科医にとっての苦手分野であることが多く、小児てんかんはさらに苦手な分野です。 今回はその小児てんかんの中から、West症候群について West症候群は、乳幼児期に発症し...
自己免疫性てんかん

自己免疫性てんかん 治療する? 治療しない?

自己免疫性てんかんは、てんかん領域で最近のトピックの一つです。 このブログでも何度か取り上げていますが、話題の「自己免疫てんかん」に関する新しい論文を紹介します。まずは、自己免疫性てんかんのおさらい <自己免疫性てんかんが重要な理由> 1)...
小児てんかん

学校、園での「てんかん」の注意点 ー新学期を迎えるお子さんとご家族にご案内ー

新年度になりましたが、 「幼稚園、保育園、学校などで、発作が起きてしまったらどうしよう」 といった不安が、てんかんをお持ちのお子さんのご家族にはあるのではないでしょうか。 新しい環境・集団生活というだけでも、お子さんにとっては大変なことです...
自己免疫性てんかん

自己免疫性てんかん 分かっていること、分かっていないこと

自己免疫性てんかんは、近年注目されています。 ・ 抗てんかん薬(anti-epileptic drug:AED)のみがてんかんの内科的治療の唯一の治療方法 ・ AEDで難治となる症例の場合は、てんかん外科治療を検討する というのが、従前のて...
代謝性脳症

肝性脳症の脳波(三相波)と転機

脳波における三相波の知名度は高く、古典的には肝性脳症で見られる特徴的な脳波所見とされます。 医師国家試験の受験の際には、三相波=肝性脳症と覚えていたのを記憶しますが、臨床的には三相波はあらゆる代謝性脳症(肝不全、尿毒症、感染症など)で見られ...
非けいれん性てんかん重積状態

遷延する意識障害の鑑別(NCSE)

意識障害の鑑別の一つに、てんかん発作があります。 遷延する意識障害患者の場合は、非けいれん性てんかん重積状態(non-convulsive status epilepticus; NCSE)の鑑別を要し、近年注目されています。 てんかん重積...
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