脳波

S−EEGという名の脳波

<脳内電極> てんかん外科治療に際しては、脳を切除するのですが、脳をどこまで切除すればよいか検証する方法として「脳内電極」の留置があります。 脳表に直接、脳内電極を留置することで、脳活動を直接的に記録し解析することができます。 通常の頭皮上...
脳波

脳の中を覗きこむ:red spike

・脳波検査の限界 てんかん診療で最も重要な検査の一つが脳波です。 脳波は頭皮上に電極を置いて脳活動を記録するわけですが、脳内の活動を全てとらえているわけではありません。 脳内で生じた活動のうち、頭蓋骨を超えて頭皮上まで到達した活動のみを、脳...
脳波

発作時脳波パターンとてんかん焦点

てんかんの究極の治療法は、「てんかん焦点の切除術」です。 しかし、この「てんかん焦点の切除術」には大きな課題があります。それは「てんかん焦点」の場所を術前にある程度絞り込んでおかないといけません。最終的には脳内電極で「てんかん焦点」の場所と...
てんかん

将来のてんかん発症を回避する7つのポイント

<てんかんはcommonな脳疾患> てんかんは、あらゆる年代で、いつでも発症しえる脳疾患で、100人に1人と比較的高頻度で見られる身近な疾患です。 いつでも、誰でも、てんかんを発症する可能性がありますが、特に65歳以上では発症率が高いことが...
抗てんかん薬(AED)

抗てんかん薬の止めどき

<てんかんの治療は一生ですか?> てんかんに対して抗てんかん薬で治療開始した場合に、発作が長期間消失する可能性は約60−70%と言われています。 つまり半数以上の患者さんは、内服薬での治療により発作は抑制されます。では、その治療はいつまで継...
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「10/20ルール」てんかん発作と失神の新しい鑑別ルール

けいれんの回数で、てんかんかどうかを判定する、という話です。 日常診療で「失神」と「てんかん発作」の鑑別が必要となる機会はしばしばあります。教科書的には、「失神」と「てんかん」の区別は明確に記載されていますが、症状のみから鑑別することは臨床...
てんかん

てんかん:その歴史は深く、その社会的病態認の識度はまだ低い

てんかんほど、医学的な歴史の長いにも関わらず、それに相反してその病態認知度が社会的にも低い疾患はないと言えます。 たとえば、ヒポクラテス全集によると「てんかんは脳の病で,食事と薬で治療するもので,宗教的儀式で思量できない」と記されているます...
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脳波生誕90年

ドイツの神経科学者ハンス・ベルガー(Hans Berger)が、初めてヒトでの脳波を報告してから、来年で90周年となります。 脳波は、もっとも歴史の古い臨床神経生理の検査の一つです。 1929年にHans Bergerが初めてヒト脳波を報...
食事療法

ケトン食は成人てんかんでも有効か?

てんかんの治療法には、内服治療、外科治療に加えて食事療法があります。「ケトン食療法」はてんかんの代表的な食事療法です。 従来から、小児てんかんでその適応がなされてきました。成人てんかんに対しては、有効性を報告するものはあるものの、まとまった...
妊娠とてんかん

妊娠とてんかん:抗てんかん薬、催奇形性、血中濃度

妊娠可能な年齢にある女性の「てんかん」患者さんについてです。 今回は、大事なことだけ簡単にまとめました。 <計画妊娠が望ましい> 妊娠可能な女性に「てんかん」がある場合で、妊娠を希望している状況であれば「計画妊娠」が勧められます(大事です)...
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