全身けいれん≠全般発作

「発作の始まりから全身性の発作=全般発作」は必ずしも成立しません。特に前頭葉てんかんでは注意を要します。
提示の症例では、A-1→2→3の順に発作時症状が進展していく様子が示されています。
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その所見としては
A-1:非対称性強直発作、A-2:”Figure 4 sign”、A-3:両側の間代性発作
と表現されます。
これらの所見が正しく評価できれば、てんかん焦点の類推が可能となります。つまり
・A-1:非対称性強直発作は補足運動野由来の発作を示唆します。
・A-2:”Figure 4 sign”→伸展させている上下肢と反対則の運動野が優位であることを示唆
・A-3:両側の間代性発作→両側の一次運動野に由来
以上より、(A-1、2)右側の補足運動野から始まった発作が、(A-3)両側の一次運動野まで巻き込むほどの進展したことが類推されます。
なお、非対称性強直発作は
四肢が近位部で外転して、左右非対称に強直を示している点が特長です。
実際に本症例の発作時脳波活動は右前頭部から始まっており、MRIでは右前頭葉にてんかん焦点に関連した腫瘍を認め、部分てんかん(右前頭葉てんかん)の診断にて、その後に焦点切除術を受け、発作は完全に消失し、抗てんかん薬の服用も不要となり、社会復帰しました。
全般発作と診断していれば手術を受けることはなかったと思われる症例です。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_1740-18/_pdf/-char/en
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