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「難治てんかん」 定義、てんかん専門医への紹介タイミング

難治てんかんについてです 一般に、てんかんは一種類の抗てんかん薬の内服治療により、約7割の方は発作が消失(5年の発作寛解)しますが、残りの2−3割は寛解せず、その一部は難治の経過となることが知られています。 では、難治性てんかん(refra...
てんかん治療

“3倍ルール” 発作頻度の事前予測、治療効果の判定

抗てんかん薬(AED)での治療を開始する場合、その治療効果判定は適宜必要となります。 糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病と異なり、てんかんの場合は、血液検査での有用な指標はありません 脳波は鋭敏な検査ではあるものの単独での効果判定を行えるだ...
自己免疫性てんかん

自己免疫性てんかん 分かっていること、分かっていないこと

自己免疫性てんかんは、近年注目されています。 ・ 抗てんかん薬(anti-epileptic drug:AED)のみがてんかんの内科的治療の唯一の治療方法 ・ AEDで難治となる症例の場合は、てんかん外科治療を検討する というのが、従前のて...
代謝性脳症

肝性脳症の脳波(三相波)と転機

脳波における三相波の知名度は高く、古典的には肝性脳症で見られる特徴的な脳波所見とされます。 医師国家試験の受験の際には、三相波=肝性脳症と覚えていたのを記憶しますが、臨床的には三相波はあらゆる代謝性脳症(肝不全、尿毒症、感染症など)で見られ...
発作時症候チェック

「背後の気配を感じる」発作

「実際には誰も存在しないにも関わらず誰かが背後にいる」 というような錯覚が、てんかん発作でも出現し得ることを最近知りました。 「自分の背後に感じる違和感」、「背後に誰かの気配を感じる」 というような奇妙な感覚・錯覚は、精神疾患患者、神経疾患...
発作時症候チェック

非てんかん性心因性発作? てんかん発作?
-全身けいれん中でも意識がある-

先日の外来紹介で 全身けいれんの発作なのに、意識消失しない(発作中の記憶がある)と訴える患者さんがいました。 紹介理由は 「全身で痙攣している最中も記憶があるという奇異な訴えは、てんかんではなく、非てんかん性心因性発作(PNES:psych...
診断特異性の高い脳波所見

抗NMDA受容体抗体脳炎の脳波診断

抗NMDA受容体抗体脳炎は、10ほど前から疾患概念が報告され、現在では神経内科医であれば誰でも知っている脳炎の一つだと思いますし、その臨床的重要性もよく知られていると思います。 この脳炎の診断ポイントはいつくかありますが、 実は脳波にも診断...
非けいれん性てんかん重積状態

遷延する意識障害の鑑別(NCSE)

意識障害の鑑別の一つに、てんかん発作があります。 遷延する意識障害患者の場合は、非けいれん性てんかん重積状態(non-convulsive status epilepticus; NCSE)の鑑別を要し、近年注目されています。 てんかん重積...
てんかん

てんかん発作を誘発し得る薬剤

薬剤誘発性発作 てんかん患者の初発発作は大発作(全身けいれん)で発症することがしばしばありますが 大発作=てんかんではありません。 救急搬送される初回のけいれん発作では、急性症候性発作の鑑別をまず要します。 その鑑別において、脳卒中の除外は...
てんかん

AED (anti-epileptic drug)の中止は可能か

てんかん治療の中核は抗てんかん薬(AED:anti-epileptic drug)の内服治療になります。てんかんと診断された患者さんの約7割弱は、一種類のAEDで発作が消失する1)と言われており、まずはてんかんの病型に応じた適切なAED選択...
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