てんかんCLINICAL

発作時症候チェック

全身けいれん≠全般発作

「発作の始まりから全身性の発作=全般発作」は必ずしも成立しません。特に前頭葉てんかんでは注意を要します。 提示の症例では、A-1→2→3の順に発作時症状が進展していく様子が示されています。 その所見としては A-1:非対称性強直発作、A-...
てんかん外科治療

SEEGの手術成績はいかに?ー両側大脳に電極を留置ー

SEEGの手術成績はいかに?ー両側大脳に深部電極を留置ー 前回ブログで紹介しました脳内電極の一つである、SEEGですが、その手術成績に関する論文です。 SEEGのメリットの一つ:カバーする領域の広さ 硬膜下電極と違い、SEEGは両側の大脳...
抗てんかん薬(AED)

抗てんかん薬の止めどき

<てんかんの治療は一生ですか?> てんかんに対して抗てんかん薬で治療開始した場合に、発作が長期間消失する可能性は約60−70%と言われています。 つまり半数以上の患者さんは、内服薬での治療により発作は抑制されます。では、その治療はいつまで継...
食事療法

ケトン食は成人てんかんでも有効か?

てんかんの治療法には、内服治療、外科治療に加えて食事療法があります。「ケトン食療法」はてんかんの代表的な食事療法です。 従来から、小児てんかんでその適応がなされてきました。成人てんかんに対しては、有効性を報告するものはあるものの、まとまった...
妊娠とてんかん

妊娠とてんかん:抗てんかん薬、催奇形性、血中濃度

妊娠可能な年齢にある女性の「てんかん」患者さんについてです。 今回は、大事なことだけ簡単にまとめました。 <計画妊娠が望ましい> 妊娠可能な女性に「てんかん」がある場合で、妊娠を希望している状況であれば「計画妊娠」が勧められます(大事です)...
抗てんかん薬(AED)

抗てんかん薬の副作用(コレステロール値や骨粗しょう症は気にしていますか?)

抗てんかん薬の長期的な副作用についてです 抗てんかん薬(AED)は副作用に注意が必要な薬剤の一つですし、その副作用を理解することは大変重要です。 その理由にAED使用に際しては、 1) 薬疹など重篤な急性反応が見られること 2) 副作用なく...
SUDEP

脳の血圧中枢(突然死との関連は?)

てんかんと突然死、にも関わる論文の話です <てんかん発作では、血圧低下を生じることがあります> てんかん発作中(あるいは発作後)に「血圧低下」をきたすことがしばしばあります。 この発作に関連した「血圧低下」は てんかん発作に関連する突然死(...
重積発作

重積発作の治療は急げ!(10分以内の治療開始)

てんかん重積状態の話 重積(SE:status epilepticus)とは 「発作がある程度の長さ持続するか,または短い発作でも反復し,その間の意識の回復はないもの」と定義される. 従来はその持続時間は30分以上とされていましたが,SEに...
脳卒中後てんかん

脳梗塞後のてんかん発作の予測 SeLECTスコア

<脳卒中後のけいれん・てんかん> 脳卒中後のけいれん発作(てんかん発作)の管理は重要課題です。 高齢化に伴い脳卒中患者は増加しており、また近年の脳卒中急性期治療の治療成績の進歩に伴い、いわゆるstroke survivorが増えており、脳卒...
高齢者てんかんの特徴

「高齢者てんかん」は珍しくない

高齢者てんかんの話です てんかんは「あらゆる年齢層において発症する最も頻度の高い慢性の神経疾患」の一つです. つまり、生まれた時や幼少期に「てんかん」がなかった方でも、30代、40代、あるいは80代であっても、どの年齢になっても新たに「てん...
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