てんかんと外傷

てんかんと外傷
最近のEpilepsiaに「てんかんと外傷」についてもシステマティックレビューを見つけました。てんかん発作ではしばしば外傷を伴うこともあり、注意が必要です。どのような外傷(特に骨折)が多いのか、文献的レビューを行っています。外傷の内訳を知ることで、その予防をするためにはどうしたら良いのか?
解決策や予防策につながる知見になります。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/epi.14738
結果を簡単にまとめると
・ てんかん発作で合併する骨折は、肩関節周囲が最も多く、次いで胸椎、さらには大腿骨近位部や頭蓋骨など
・ 骨折発生のリスク因子は、発作の強さ、フェニトインの内服、骨折の家族歴
・ 閉経後の女性での骨折リスク因子は、多剤併用療法、酵素誘導薬との併用
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近年、酵素誘導薬の長期使用に伴った代謝異常が問題視されており、骨折も重要な長期服用による関連事象になります。よって患者単位でそのリスク評価を行い、薬剤整理や、骨粗しょう症の予防あるいは介入などの検討を要します。
なお、近位部での外傷が多いのは、強直発作(最初に近位部が強直して肩関節や股関節が外転)などの発作姿勢を考えると
てんかん発作の治療は発作の予防が最重要ではありますが、発作が生じたとしても二次的な外傷や事故につながらないように予防をすることもとても大事です。
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