内科

総合内科専門医試験:対策と準備と反省やオススメ

総合内科専門医試験を今年受け、無事に合格した。 自慢のできる成績ではなかったが、日常業務の中でなんとか時間を見つけて比較的短期間の準備で、ギリギリではありますがクリアできたのではないかと思います。 別に総合内科専門医の資格を取りたいとは微塵...
てんかん

てんかん焦点切除後の脳機能変容を呈したRoss症候群

てんかん焦点を切除したら、元々の右半身の発汗障害が「右半身」に変化した!? てんかん外科治療の術後合併症の話です。 てんかん患者ではてんかん焦点およびその周辺領域に functional deficit zone (脳機能低下領域)がある...
抗てんかん薬(AED)

点鼻薬で発作を止める:ミダゾラム点鼻薬

ミダゾラムはベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬ですが、その点鼻薬(MDZ–NS)が開発され、その効果と安全性が検証されました。 外来で治療中のてんかん患者で、発作がどうにもこうにも止まらない重責の場合にはもちろん救急搬送されますが、重責とまで...
抗てんかん薬(AED)

ペランパネル(フィコンパ)はてんかん発作だけでなく、ミオクローヌスにも効果があるのか?giant SEPからの知見

ペランパネル(フィコンパ)はてんかん発作だけでなく、ミオクローヌスにも効果があるのか?giant SEPからの知見 ペランパネル(フィコンパ)は日本で開発された新規抗てんかん薬の一つで、AMPA受容体拮抗作用は既存の抗てんかん薬にはなかった...
てんかん

慢性硬膜下血腫とけいれん発作:臨床神経学最後の冊子媒体論文

慢性硬膜下血腫とけいれん発作: 硬膜下血腫は高齢者でしばしば遭遇する病態で、脱力、頭痛、めまい、歩行障害、意識障害などその臨床像は多様ですが、ときに「けいれん発作」を呈することもあり注意が必要です。この硬膜下血腫はCT画像上様々なパターン...
発作時症候チェック

前頭葉てんかんの発作型

前頭葉てんかんの発作時症状の話です 前頭葉てんかんは様々な運動発作を呈します。代表的なものとしては、非対称性強直発作や過運動発作と言われるものです。過運動発作はその中でもバリエーションに富んでおり、評価が難しい時もあります。特にPNESとの...
てんかん

BAFMEとは:原因遺伝子異常、臨床経過、加齢

今年の日本神経学会に参加し、BAFMEの臨床研究の発表をしました。 BAFME(benign adult familial myoclonus epilepsy)とは常染色体優性の遺伝性神経疾患で、てんかん発作と特有の振るえを呈する比較的経...
発作時症候チェック

全身けいれん≠全般発作

「発作の始まりから全身性の発作=全般発作」は必ずしも成立しません。特に前頭葉てんかんでは注意を要します。 提示の症例では、A-1→2→3の順に発作時症状が進展していく様子が示されています。 その所見としては A-1:非対称性強直発作、A-...
脳波

後頭部優位律動の「優位律動って何?」

後頭部「優位律動」:基本に立ち返る 後頭部優位律動は、脳波の基本中の基本 脳波の判読を始めた人であれば、誰でも単語としては知っている「後頭部優位律動」ですが、正しく評価することはもちろん大事で、そもそも「後頭部優位律動」をなぜ評価しないと...
てんかん外科治療

SEEGの手術成績はいかに?ー両側大脳に電極を留置ー

SEEGの手術成績はいかに?ー両側大脳に深部電極を留置ー 前回ブログで紹介しました脳内電極の一つである、SEEGですが、その手術成績に関する論文です。 SEEGのメリットの一つ:カバーする領域の広さ 硬膜下電極と違い、SEEGは両側の大脳...
タイトルとURLをコピーしました